【勉強】1級土木施工管理技士【コンクリ劣化要因と対策】
今回は、コンクリートの劣化要因とその対策です。
①令和元年度
コンクリート構造物の劣化原因である次の3つの中から2つ選び、
施工時における劣化防止対策について、それぞれ1つずつ解答欄に記述しなさい。
・塩害
出来るだけ小さい水セメント比のコンクリートを使用する。
鉄筋かぶり厚さを確保し、規定厚さ以上のかぶり厚を確保する。
・凍害
AE剤を使用し、コンクリート内の気泡を増やし凍結膨張圧を緩和し、
ひび割れを防止する。
水和発熱の高い早強セメントを採用する。
・アルカリシリカ反応
無害と判定された骨材を使用する。
アルカリ骨材反応抑制効果のある混合セメントを採用した。
B種コンクリートを採用する。
コンクリート中のアルカリ総量を抑制するように混合セメントを採用する。
平成26年度(問3-2)
コンクリート構造物の耐久性を低下させる劣化と判断される主な要因による劣化機構名を2つあげ、
それぞれの劣化要因又は劣化現象のいずれかを解答欄に記述しなさい。
①中性化
空気中の二酸化炭素を受けた降雨によりセメント中の水酸化カルシウムが反応し
炭酸カルシウムとなり、コンクリート中のアルカリ性を低下させ、鋼材を腐食
その後膨張ひび割れ
②塩害
コンクリート中の塩化物イオンの作用により鋼材を腐食させ膨張ひび割れを起こす
③凍害
コンクリート中の水分が凍結することによりそれに見合う水分がコンクリート中を
移動し、その際に生じる水圧がコンクリートを破壊させる。
④アルカリ骨材反応
骨材中のシリカ成分とセメントに含まれるアルカリ成分が反応し、膨張性物質を
生成。それが吸水膨張ひび割れを起こす。
まとめ
「劣化現象-抑制対策」の組み合わせの暗記!
①塩害
○現象
コンクリ中の塩化物イオンの作用によりコンクリ中の鋼材を腐食膨張ひび割れを生じさせる
○対策
練り混ぜ時のコンクリ中の塩化物イオン量を0.3kg/立米以下とする
出来るだけ水セメント比の小さいコンクリを使用
鉄筋かぶり厚さを規定厚さ以上を確保する
②凍害
○現象
コンクリ中の水分が凍結することにより、それに見合う水分が移動し、
その際に生じる水圧が、コンクリを破壊させる
○対策
AE材の使用しコンクリ内の気泡を増やす(AE材は耐凍害性あり)
水和熱の高い早強セメントを採用する。
③アルカリ骨材反応
○現象
膨張性物質を生成。それが吸水膨張ひび割れを起こす。
○対策
アルカリ総量を3.0kg/立米以下とする。
無害判定を受けた骨材を使用する。
抑制効果のある混合セメントであるB種コンクリートを採用する。